2017年10月30日月曜日

久しぶりの作品

なかなか刺繍が進まなくてなんと3年のブランクが!
ですが、ミャオの人に笑われそうなペースでも少しづつ進めていたら、なんとか形になりました。

紹介させてください。


刺繍の部分は30×40㎝
花の中は布目を数えてさします。


貴州省 花溪のミャオの桃花です。
十字繡、クロスステッチですね。裏からさすものですが、私にはとても無理。
図案だけ真似してみました。
いつか、小さいものでもいいから裏刺しに挑戦したいと思っています。

このような手間のかかる刺繍ですが、ミャオの刺繍を試してみたい方、ご一緒に
試してみませんか?
凱里の市場で手に入れた刺繍の糸やら光る布、破線繡の材料など使っていただけます。
しゃお

2014年2月3日月曜日

「中国少数民族衣裳展」

 2014年1月29日(水)から2月26日(水)まで「日中友好会館美術館」で開催されている「中国少数民族衣裳展」に出かけてきました。

 京橋にある「アートスペース繭」のコレクションからの展示の数々。
 中国西南部の苗族、イ族、ヤオ族、海南島のリー族など多種の民族の上着やらスカートが並びます。

 たぶん今はもう作られていないような手の込んだ刺繍を施したもの、藍で染めなおした温かみある風合いの上着、細かい板繭のアップリケ、釘錫繍で埋め尽くされた上着、見応えのある衣裳が多数展示されています。


 出展者でいらっしゃる梅田氏は、日本人であるご自身の目を通しての、またご自身の好みでのコレクションであるということを断っていらっしゃいましたが、どれも各々の少数民族の風土をにおわせる代表的な衣裳だと思いました。

 2月8日(土)まで、アートスペース繭の方でも衣裳展を開催中とのこと。

また。中国民族学専門家で麗澤大学の教授でいらっしゃる金丸良子先生がいらしていて、ごあいさつできたのは、大変幸運なことでした。
 「あちらに行くと、お嬢さんですか、なんて聞かれるんですよ。」と気さくに笑って話してくださるチャーミングな先生。
 大学ではどんな講義をなさるんでしょう。


 
 

2013年12月30日月曜日

2013年「苗繍の会」 太陽紋

2013年も残るところ2日、今年は諸事情あって後半は書き込みができませんでした。

でも、針は努めて持つようにしていました。

「苗繍の会」もちゃんと毎月集まり、手も口もせっせと動かして楽しみました。

今年の初めの会で決めた「太陽紋」をなんとか形にしたので、写真を載せてみます。

ステッチの種類はほとんどオープンチェーンステッチとボタンホールステッチで、土台布に
じかに刺す方法と別の布に刺した円を土台布に留める方法とあるようです。

ステッチの応用

土台布に留める前の状態

完成した太陽紋
2014年はどの刺繍に挑戦してみましょうか。Shao

2013年8月28日水曜日

Miao Embroidery Class(みゃおししゅうきょうしつ)

Class1の「定線繍」

10年前教室ではじめて習った「定線繍」が出てきました。

Class1の4種類の中で、この刺繍の写真を載せることができなかったので、遅ればせながらやはり載せることにしました。



糸1本を絵の輪郭に沿って置きながら別の色糸で適宜な間隔で留めていきます。
この土台の糸は2色の撚糸も使いますが、この糸を縒り合わせる方法がなんともおもしろいのです。
目打ちを使って上品に縒る日本刺繍とは違って、2色の糸を1本の針に通し、その端を針先で縫うようにして針の目近くに2本とも留めたら、自分がはいているズボンのすそに待針のようにとめて固定します。そしたら1色づつ一定方向に縒りをかけ、2色とも同じくらいの縒りがかかったら両方合わせて反対方向によってできあがりです。

1メートル近い長い糸を縒るので平均してきれいな縒りを作るのは難しいのですが、縒りの美しさを見るのも楽しみです。

この龍は顔の部分から始めました。


2013年5月21日火曜日

習作 その2 破線繍(ポーセンシュウ)

貴州省、施洞(シードン)の苗族の刺繍、破線繍です。

教室で初めてこの刺繍に出会った時、まずその輝きに魅せられました。
そして、何とも言えない不思議な生き物たちと様々な人々を描いた図柄も魅力的でした。

さて、自分でさすとなると、「サイカチの実」からの糊づくりから始めなくてはなりません。
5,6つぶの実を煮て(もしくは熱湯に浸す)ゼリー状にして使います。

図案を描き(私は本からの写しを使います)、切り紙をして、土台布に糊付けし、この切り紙の上からさしていきます。

刺繍糸は絹で、4~6等分に割いて細くしたものを使います。(苗の人はもっと細くするそうです)
その細い糸にサイカチの糊をつけ、乾かして張りが出たところでやっと使えるわけです。

手間がかかりますが、破線繍の光沢に、この行程は欠かせません。

出来上がりの刺繍の部分にはすべて土台の切り絵が入っています。
それで細い糸でさしてもボリュームが出て図柄がふっくらとするわけです。
エコですね。






 

11×12センチ

2013年4月29日月曜日

習作 その1 十字繍(シーズシュウ)

貴州省、貴陽花渓の苗族の刺繍、挑花(ティアオホア)の図柄をさしてみました。
十字型の刺繍、つまりクロスステッチを基本に様々な模様が作られています。
一見普通のクロスステッチにみえるのですが、いわゆるクロスステッチとは技法に大きな違いがあります。
それは裏からさすということ。
これには参りました。
表からさすことに慣れてしまっている私には、少し挑戦してみましたが、とてもとても・・・
苗の人は小さいころから針目の習得の為に練習するそうです。




残念ながら写真の作品は表からさしたものです。
絹糸3色使っています。

雰囲気だけでも表現できれば。

2013年4月16日火曜日

「苗繍の会」2・3月

今年の課題にしたトン族の太陽文様に少しずつとりかかりました。
まず、皆で同じ図柄でさすことにして、下絵を決めます。

① 薄手の布(四方10センチほど)に下絵を描く(左の白い布)。右の黒い布は土台になる。

② 中心からそれぞれの渦巻きをオープンチェーン・ステッチでさす。

③ 渦巻きの外側の大きな円はボタンホール・ステッチでさす。

④ 渦巻きの間の空きの部分はサテンステッチまたはボタンホール・ステッチで埋める。

⑤ 一番外側の円を一段さしたところで3~5ミリほど残して布を円に切る。

⑥ 台になる布(ここでは黒)に糊で貼り、ボタンホール・ステッチでところどころ太陽の光線になる長いステッチを出しながら、一周して留める。

 巾着に仕立ててみました。

 会では神話にある「9の太陽」をさしてみようということになりました。